178756 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

 ☆ wa・ta・ga・shi ☆

 ☆ wa・ta・ga・shi ☆

2005 5.27 「鹿狩り」 byシー

鹿狩りオフレポ  キャッシー
 

数ヶ月前、『湘南から~』のぴよりんの掲示板に
唐突にきらめく知性+変態風味の書き込みをして注目を集めたナイスガイ君。
別名 鹿之助。(以下略して鹿と呼ぶ)

その後、自身のブログやテキストサイトなどを開いて活躍する傍ら
るんさんのHPの過去の日記のコメントページを開拓して自らのコンテンツを作って
こそっとヒゲ部入部を果たしてしまった・・・

その彼が、自称キアヌ・リーブス似のイケメンギタリストであるという主張を
譲らない強気な姿勢を崩さないまま
とうとう関西に乗り込んでこられるというので、加藤るんとシーちゃんで鹿狩りに
出かけることにした。

5月27日快晴。鹿狩り日和だ。
待ち合わせはJR三宮に11時
私は加藤るんさんの14分遅刻に5千点をかけた・・・
そして、負けてしまった。(明日は台風来ますから。要注意)

TV朝日の今朝の星占いランキング☆で、今日27日の堂々1位は『おとめ座』だった。
『新しい恋の予感が♪素敵な出会いがあるかも~』なんて言っている。

おとめ座か~。るんさんっておとめ座だよね。
そっかー。
もし鹿がハンサムで本当にギタリストだったなら
るんさんに新しい恋の花が咲くのか・・・

そう思いつつ支度をして駅に向かう。
駅に向かって歩きながら、星占いの内容でもってるんさんをからかってやろうと思い
携帯を取り出しメールした・・・だが歩きながら打つ指は

『サンダルに肉が食い込んで痛いよ~』

と正直だった。・・・・・また太ったからなぁ・・・・・(涙)

そうして電車に乗り込むとるんさんから返事が返ってきた。

『大丈夫?加藤るんは到着してます。』

ひっ!30分以上も前に到着????
加藤さん・・・どうしたの!
『狭い日本 あわてず 急がず 加藤るん』のモットーはどうした?

ということで程なく三宮でるんさんと合流。
今日のるんさんは日々のウォーキングが功を奏してすっきりと締まり
生成り(ややベージュ)のワンピースにライラック色の薄手のカーディガンを羽織って
かわいらしい様子だ。
そして相変わらず笑顔・笑顔・笑顔で元気。

『ね、鹿見て不気味だったら逃げような』

そんな殺生な内容をにこやかに話しながら鹿の到着を待つ。

『着たわ。どうしよ。うーーーん。後姿はイケメンやけどなぁ』
「間違いないの?」
『たぶん・・・』

メールを確認すると

『ちなみに ピンクのかわいいシャツを来た女の子がワタクシです』

という、意味不明の誤字入りメールが着いていた。鹿だ。間違いない。
こっそり伺えばだらだら汗をかいていて、水色の汗拭きタオルで
ひたすら汗をぬぐっている。
その様子に加藤るんが『すごい汗や~』とご満悦で爆笑モード突入。

「暑いから汗がでてますね」 と、返信。

『人が悪いですね』といつものようにムキになる鹿

「おたがいさま」と返せば

『普通にキョドってるだけです。かわいい子発見!』
と、やっぱり意味不明・・・・

「鹿ジャンプして」と送れば・・・

とんだ~~~~~!!!!ぎゃはははははは。
加藤るんが爆笑して鹿も、私たちが待ち合わせの相手であると確信して
はにかんだように笑い出した。

ギターケースを片手でたてて生成りのふくろを肩に腰にキャップをぶら下げ
ピンクのシャツにすらりとした容姿。
それなりなのだが・・・だらだらとかく汗が・・・やっぱり怪しげ・・・?


鹿狩りオフレポ おびえる鹿
 
 
年齢は?と聞けば
『31です』
おおおおお~若い!若いなぁ。わか~。なんて感じでその若さに感嘆していると

『でも僕、キャッシーさんと同じ年の人とお付き合いしたことあります!』

などとムキになる鹿。

「お付き合い?それ買われただけじゃないの?(100年早いちゅうねん!)」

『あ、いや・・・あんまりそんなに若い若いと言われると緊張します・・・』

とおびえる鹿。手首がくねくねと落ち着きなく妙に女性的に見える。(面白いかもv)

るんさんお勧めのお店でランチを食べるために移動する。
移動しながら横文字が読めないシーちゃんがあれなんて読むの?と聞けば
『あれも読めないの?』とあきれる鹿。
『筆記体になると読めないのよね』とフォロー入れる加藤さん・・。
ここだけの話、私は英語はまったく読めないし。漢字も読めない。
カタカナも長くなると怪しいし。あと引き算もできないのだ。

るんさんのお勧めのお店は

「セントラル」
http://www.central.kobe.walkerplus.com/

というとこらしい・・・パスタが美味しいそうだ。
るんさんは活動的でたくさんお店を知っていてありがたい。
もやしの安い店なら私もよく知っているのだが・・・
もし もやしが大量に食べたくなったら案内しようと思う。

まだ12時前だったので人気の高い店であるにもかかわらず、すんなり入れた。

丸いテーブルを前に鹿君を歓迎(?)する意味で真ん中に挟みましょうと
中央に鹿君。左側に加藤るんさん。右側にシーちゃん。

それぞれにメニューを選びウェイターさんが来る。

『えっと僕は・・・』

と鹿が一番に注文を始める。
やっぱり若いよね。普通、他の方の分を取りまとめてオーダーしてから
最後に自分って言うのが気配りなんだよ~と駄目出し。

でも、鹿はあんまり動じない。
挙動不審に手首はくねくねなのだが、やっぱり中身は生意気・強気の鹿らしい。
ああ、生身の鹿なんだなぁ・・・と、ちょっと感動。

店のスタイルで中央に大テーブルがあり色々な種類のパンがのっていて
自由に取ってきてもよいことになっている。
パンの説明に2種類ほどヨーグルトが入った・・・というものがあり気になったのだが
食べられる限度を考えてるんさんお勧めのものとふわふわの白パンをセレクト。
鹿君を見れば長いこと迷っていたのに・・その上男だというのに
やはり2種類ほどしかのっていない。
るんさんだけが5種類ほどてんこ盛りだったのが印象的。


お残しする鹿
 
 
パンを選び終えるとるんさんが白い小皿に塩や胡椒を用意している。
「?」
と思ってたずねると、オリーブオイルで溶いたものを用意して
パンを浸して食べると美味しいのだそうだ。
さすがグルメ&料理上手なるんさん!!
早速私の分もお願いする。
流れで鹿の分も・・・(鹿だけオリーブオイルの種類が違うのは内緒だ)
パンを選んで席に戻ると前菜としてチョイスした
冷静のトマトスープ(るんさん・鹿)とシーザーサラダ(シーちゃん)が来た。
鹿はスープと同時にジンジャエールも。

相変わらずくねくねとびびる鹿をそっちのけでるんさんと楽しい会話が弾む。
鹿にも色々質問するがいかんせん鹿の声が小さくて やっぱり会話も意味不明だ。

「え?なんていったの?」

なんて聞き直せば、

『も、いいです』

とすぐ黙る鹿。う~~~ん。ほんとうに鹿の話が聞きたいのだけどなぁ。
と思いつつパスタが到着
。 む、なかなか。そうか・・・なるほど~。という美味しさだ
。 とりあえずおなかが膨らむと
ようやく緊張のほぐれてきた鹿にるんさんが質問開始。
向かいでシーちゃんはカメラを取り出し、全影・ヒゲ部分・手などを撮影。(綿菓子参照)

写真を撮られて鹿君はテレまくる。
照れながら

『顔の配信はやめてくださいよ~』

などと言う。

いや、男前なら配信と言ったから・・・ここ男前ガクトファンが集うサイトだから・・・
そこそこでの配信はありえないから・・・。安心しとき。

歓談しているとケーキを数種類トレイに乗せたウィトレスがやってきて
ランチにサービス価格で提供しているデザートはいかがですかと勧めてくれた。
シーちゃんは迷わずガトーショコラをとる。
鹿が豆腐のケーキ。るんさんはティラミス。
セレクトしながら冗談で鹿に

「鹿せんべいはないってよ~」

と声をかけたら

『ええ???鹿せんべいお好きなんですか?!』

とウェイトレスが聞いてくる。

「そうなの。昔、貧乏していて鹿せんべいで飢えをしのいでいたら病み付きになったらしいの。」

と言えば

『奈良のご出身なんですか?』

「ううん。大学だけ奈良だったんだよね~」


ウェイトレスが去った後

『いつもあんな風に話とかするんですか~?』と鹿。

当然。こうやって適当に伝説は生まれるのだ。
きっとあのウェイトレスは
『聞いて、今日お店に鹿せんべいで4年間生きたって言う人が来たの~』
なんてメールとかしているはずだ。
そうこ話をしていると店に入ろうとしているウェイティングの人が多くなっていた。
そろそろ出ないとななどどテーブルを見ていると
鹿の前菜代わりの冷静のスープがまっさらで残っている。

「お残しはいけないのよ」

と叱れば

『僕 冷たいもの苦手なんですよ』

と鹿・・・。
そこから粘って2口飲んだところでもう食べないという。
そして鹿の小食に宛てられたのかるんさんまでパンを残してしまった・・・

鹿・腕前披露!
 
 
 店を出て 東遊園地 http://www.starclub.jp/goingkobe05/m/map.htm に向かう。
ここは震災犠牲者の鎮魂のために始まった、電飾のゲートをくぐり歩く幻想的な催しの
「ルミナリエ」の終点の広場だ。
週末とはいえ平日の日中のこと。人もまばらである。
清潔で整備された空間は伸びやかな木々に囲まれていて
新緑がやさしげに風に吹かれ、心地よい午後のひとときをさわやかに演出していた。


ここで鹿がギターをかき鳴らすのである。

「下手だったら逃げようね」

とるんさんとは事前に打ち合わせ済みだ。
打ち合わせでは・・・そうだった・・・はずだが・・・

ギターを前に、“ギター大好き”のるんさんはもう興奮しきりだ。逃げないだろう。

鹿狩り打ち合わせのときにもギターを持って来い!と譲らず
重いから・・・といいつつも、鹿自身、やはりギター命なので
妥協案として関西の友人宅に置いてゆけるようにと安価のギターを用意してくれた。

鹿が持ってきたギターはドンキホーテで6千円で購入したガットギターというものらしい。
ナイロン弦がテニスのガットと似ているけど・・・関係ないよなぁ・・・
なんて考えているとるんさんが

『前、そういうギターでさんたさんが弾いてくれたことがあったのだけど、
 あの上手な人でもぜんぜん音が出なかったの。それ大丈夫?』

と心配している。
鹿が試しに少し音をこぼせば、案外音が出るので喜色が浮かんだ。

クラッシックギターとは違うでしょ?と聞けば
これがそうですよ・・・と鹿。
おもむろに『禁じられた遊び』を弾きだす。
このメロディーはよく聴くが、鹿の弾き方はすべての音が震える感じで
1つ1つの音がオーガンジーの布でラッピングされているように優しい。

意外だ・・・うまいじゃないか・・・。

うまいのも当然。
よくよく聞けば、鹿は『プロ』だった。
大学で心理学を修めたのに、その後はギターで食べているらしいのだ。

『主にジャズで、あとボサノバ・・・なんですけど』
などといいつつボサノバを弾いてくれる。

ジャズやボサノバ・・・といえばシーちゃんの世代からでも『大人』のイメージで
なんというか、とても背伸びした印象なのだが
鹿の説明によるともっとポップなものに生まれ変わりつつあるようで
同じ曲をアレンジを変えて弾き比べてくれたりする。

音楽音痴のシーちゃんには違うってことしかわからないが
ジャズは新しい感じのもののほうが明るくて好き。
ボサノバは昔ながらのほうがいいなぁと思った。

るんさんはギターのことが知りたくてうずうずなので
かねてから知りたかった疑問を次々質問して、鹿がよどみなく答えてゆく。
答えてゆくのだが・・・いかんせん鹿・・・なのでところどころ意味不明の日本語だ。


ホーミーとの遭遇
 
 

 加藤君がレコーディングのときにね・・・
などとまるで見てきたように話しながらるんさんの質問は続く。
ふんふんとすっかりまともになった鹿がうなずく。

ギタリスト特有の指先の皮が分厚くなっているのはこういうことするからだよと
鹿の長い指が下側からググっとすべての弦を抑えて持ち上げて
無理やりな高音を鳴らしてみせる。

喜ぶるんさん・・・。

その様子に
気持ちが高まったのか鹿が、ギターではこういうこともできます・・・
なんていろいろやりだす。

「?」

なに?どう違うの?え?
と質問すれば、鹿がおもむろに立ち上がった。
肩幅に足を開いて、うぉーーと発声を始める。

鹿の声が輪郭のはっきりしない広がりで大きく響く。
イメージするならメディアプレーヤーの視覚エフェクトの円形の模様のような・・
そういう・・・不気味さだ。
シーちゃんがびびっていると、横でるんさんが

『ほーみ!ほーみっ』

と爆笑しだす。

「ほーみ?」

『ええ、ホーミーです。訓練すればこうやって音が重なって出せるんです』と鹿。

「?」

『わかりませんか?えっと・・・』

と、またあの発声が公園内に響く。おなかを抱えながら笑い転げるるんさん。

『すごいよなぁ。同時に音が出せるなんて。すごいと思わん?しーちゃん』

と、言葉で褒めながらも、他を寄せ付けない勢いで発声を続ける鹿の奇行に大うけだ。
*ホーミー発声法 http://www.culta.jp/mongol/info/khoomii.html 参照 倍音のことらしい。
鹿の発声を聴きながら、高校時代の抹香臭い趣味の友人が聞かせてくれた声明を思い出した・・・
倍音で音が重なるさまは美しいのだろうが、鹿の発声は、
複数人が唱えるお経が重なり合う様子にひどく似ている。

おいおい・・・・(汗

ま、気を取り直して・・・
鹿も一応恥ずかしかったのか、脱力したシーちゃんがわかった・・・というと

『あー、恥ずかしかった』とぽつり。

それからは腰を落ち着けて演奏に戻る。

『いちおう万人受けするものも用意してきました』

と、歌詞を書いた手帳を広げる。
見やれば『スウィートメモリー』だ。

隣で聴きほれるるんさんとの様子を撮ろうとレンズを覗けば
手帳が膝から落ちないように膝頭をすり合わせている鹿が、めちゃめちゃカマっぽい!

そう、鹿は・・・なんていうかすぐぶれるのだ。
手首がくねるだけ・・膝頭を揃えるだけで・・・気持ち悪い要素が加わる。

うーーん。

案外ダンサーになれば個性派でいけるのかも知れない・・・が、
・・・『が』だよね・・・『が、残念』ってとこでしょうか。

笑わない鹿
 
 

途中、顔の稜線を焼く日差しが気になって日傘をさした。
するとその様子を見て鹿が

『関西の人って、みんな日傘さすのですね』

と聞く。

「日傘?東京ではささないの?」

『ええ、あまり見ません。さしてると結構目立ちますよ』

「それって、東京の人口が多いから、さすとぶつかって危ないからじゃないの?」

『って、いうか、東京ではおばさんがさしてる・・・若い人はささない・・・』

「・・・・」

などというような、その場の思いつきのきっかけをもとにして
和やか(ちょこっと殺意)な会話を交わしながら
その後はペットボトルのお茶などでのんびりと過ごした。
鹿が少しでも手を休めると

『弾いててね』

とるんさんが頼み、鹿も大人しく綺麗な旋律をこぼし続ける。

『鹿君が近所やったらいいのに~』

と、るんさん。

彼女は本当にギターが大好きで、
自分の人生のBGMを奏でてくれるギタリストの存在を切望しているらしい。
こうやって、ギターの音を背に(背中だよ、ほんとに・・・鹿を見てないの)
楽しいおしゃべりをするのがいいらしい。

先にも書いたように、その日のおとめ座は星占いランキング第1位。
良い出会いがあるらしい・・。
おかげなのか、るんさんにとっては、鹿とのひと時はすばらしいものだったようだ。

『こうやって、ギターを弾いてもらってお話するのが夢だったの~』

とご満悦だった。

楽しい時間はすぐに過ぎるもので時計を見やればしーちゃんのおいとまする時間だ。
るんさんが加藤君に贈る石鹸につけるプリクラを撮りたいから
3人でも一緒にとろうよ、と三宮の駅のほうへと移動を開始する。
駅前まで来ると

『おもしろいですね・・』

と鹿が立ちどまる。
その視線をたどれば・・・

「創価死ね」「呪怨・井塚○○」「お茶のみ友達募集!女性55歳以上・・」などなど。

おびただしい量の、なんともおかしな張り紙だらけだ。
見上げると「みんなの掲示板」とある。
どうやら自由に貼っても良い掲示板らしい。
しばし読みふけって、るんさんと私は爆笑した。

『これ、定期的にチェック入れるといいんじゃないですか』

と淡々と話す鹿の様子に、るんさんが感心して聞く。

『鹿はあんまり笑わないのね?』

『ええ・・・笑わないです・・・でも、おもしろくないってわけじゃないんです』

はにかんで答える様子はなかなかかわいいし、素直だ。
そこで写真を撮ったりしたものだから、シーちゃんはほんとうにタイムアップになってしまった。

『プリクラだけでも無理?』

と名残惜しげなるんさんに後ろ髪を引かれながらも、
すでにその時点で予定がずれているシーちゃんはあっさりさよならを告げた。


その後・・・3時間ほどして・・・

『無事です。とりあえず。』

加藤るんさんからの携帯メールが着いた。
どうやら監禁されなかったらしい・・・

『ただ今電車。鹿のほーみをいきなり思い出して苦しい!』

続いて着いたメールに
おもわず食べていた夕食を鼻から逆流させながら
・・・今回の鹿狩りは無事終了したのだった。

鹿君 ナイス☆ホーミー グッジョブだったよ~
るんさん 最後まで笑わせてくれてありがとう♪


© Rakuten Group, Inc.